11/11/30 13:54:38.98 xVttWc250
>>190
確かにこっちのほうがマトモかもしれないな
少なくともグダグダやってるよりはいい
FLAG168「選択肢のないセカイ」
天理「な、なんで?!」
桂馬「ボクが聞きたいよ・・・」
天理「ご、ごめんね! 今すぐ出るよ!」
手を伸ばす桂馬
桂馬「いや・・・ここにいてくれ・・・。」
天理「え・・・?桂馬君・・・?」「何か・・・あったの?」
伏し目がちになる桂馬、天理湯船に浸かる。
桂馬「・・・ボクがやっていることって何なのかな・・・」 「駆け魂を封印するためには女神の力が必要だってことはわかる。」
「でも・・・今みたいなやり方じゃ女の子の心のスキマが広がるだけじゃないか・・・」
事情をいまいちつかめていなそうな上目遣いの天理。
桂馬「今日、女神候補の女の子に最低なことをした。」「しかもそれをもう一人の候補の女の子に見られてたみたいだ・・・」
「・・・・・・もう・・・フラグは立たないかもしれない・・・。」「バッドエンドだよ・・・」 「・・・ホント・・・最低だ・・・」
眼の下までお湯に浸かる桂馬。
天理「・・・・・・桂馬君は・・・最低なんかじゃないよ!」 「今だって私たちのために頑張ってくれてるだし!」 「でもね、やっぱり現実はゲームとは違ったって・・・ことなんじゃないかな・・・。」
桂馬、勢いよく立ち上がる。
桂馬「そんなことはわかってるさ!」「でも、今までだってずっとそれでやってきてここまで来たんだ!」 「今さらどうしろっていうんだ!」
あわてて桂馬から目をそらす天理。
天理「・・・桂馬君・・・落ち着いて・・・!」
桂馬、我に返り湯船につかろうとする。
天理、桂馬の手をつかむ。
天理「桂馬君・・・こっちに来て・・・」
桂馬、天理に後ろから抱きかかえられる格好になる。
天理「この方が恥ずかしくないし・・・話しやすいと思うから・・・」
無言になる二人。
桂馬「・・・ボクには・・・ボクには人の気持ちがわからない・・・こうするしかないんだ・・・」 「ボクからゲームをとったら何が出来るっていうんだ・・・」
天理「・・・そんなことないよ。だって、今だって人の気持ちをわかろうとして悩んでる」
「それに、みんな、人の気持ちは簡単にはわからないよ」
桂馬「そういう・・・もんなのか?」
天理「そうだよ。それに、みんな事情を話せばきっとわかってくれるはずだよ!」
笑顔を見せる天理、それをみて少し顔がゆるむ桂馬。
桂馬「そうか・・・でも、やっぱりリアルはわからないよ」「今じゃ、正しい選択肢が全然わからない・・・」 「攻略する前から好き、なんてことあっていいのか?」
天理「あるよ!」「だって・・・桂馬君・・・いつも堂々としててかっこいいし」
不思議そうな顔をする桂馬。
天理「現実には正しい選択肢なんてないよ、それよりもその後どうするかが大事なんじゃないかな」 「ずっと遠い存在だと思ってたけど・・・桂馬君でも悩むことあるんだね」「なんか安心しちゃった」
笑って言う天理をじっとみつめる桂馬。
天理「・・・あ!ゴメンね!」「本気で悩んでるのに」
桂馬「いや・・・ありがとう」
天理「へ? うんん、私は何にもしてないよ」「じゃあ、そろそろいくね!」
立ち上がる天理。が、桂馬も立ち上がる。
桂馬「ありがとう・・・」
天理を抱き締める桂馬、その後天理の背中に翼が生える。
あかね丸にて。
ちひろ「初めて・・・こんなに好きになれたのに・・・」「なんでよ・・・桂木・・・」
ちひろに向かって光が飛んでくる。
それを驚いた表情で見るちひろ。
道端にて。
リューネ、遠くの方を見る。
リューネ「いいニオイがする・・・」
歩き去っていくリューネ。
■ちひろに一体なにが起きたのか?! 次号必見!