11/11/21 22:38:01.43 gabcbkr+0
>ちひろ｢だましてたって…｣｢なんでそんなこと言うのさ…｣
>桂馬｢……｣｢いつもボクのことバカにしてるから…｣｢思い知らせてやったんだよ！！｣
>｢でも…もういいよ。｣｢もうボクに、｣｢近づくな！！｣
>ちひろが何か言いかけるが、もう何も言えない。
>すべてを押し殺すように下を向き、屋上をあとにする。
>足音が聞こえなくなってから、桂馬が階段を見下ろす。
>誰もいないはずだからか、動揺が顔に現れている。
>歩美｢桂木……｣
>桂馬の背後から、歩美がにらみつけてくる。
>｢……なんで……｣｢あんなこと言ったのよ……｣
>桂馬｢歩美！？なんで！？｣
>歩美｢ちひろの気持ちをわかってて…｣｢デートに来たんじゃないの…？｣
>｢どーして、｣｢あんなひどいこと言ったの！？｣
>桂馬は歩美の怒声に気おされる。が、今までどおりの攻略のセリフをつむぎだす。
>桂馬｢き、｣｢き、｣｢気づいたんだ…｣｢ボ…ボクは、｣｢自分の気持ちにウソをついてた…｣
>｢でも、｣｢わかったんだ…｣｢本当に大好きな人が、｣｢誰なのか……！！｣｢それは… ｣
>しかし、決まったのは、桂馬の決めセリフではなく、歩美の回し蹴り。
>ゴズ、とわき腹に右ひざを叩き込まれ、桂馬はうずくまるほかなかった。
>歩美｢あんたって、｣｢サイテー！！｣
>｢サイテーだよ……｣
>歩美に見限られ、屋上には今度こそ桂馬ひとりが残される。
>桂馬｢ほんと……｣｢最低だ……｣
>女子控え室の一角。
>メリ？｢アユミ……｣｢なぜ屋上に見に行ったのだ？｣｢アユミの自業自得だよ。｣
>｢あきらめた男のことでなぜ悲しむ？｣｢君たちは非効率的だな。｣
>桂木家。部屋の灯が全部消されている中、居間のテレビだけがエルのんの笑顔を映している。
>桂馬は真っ暗な湯船に浸かっている。 誰もいないはずの居間に人影が。
>何かをつぶやくが、ブクブクと声にならない。
>浴室の扉を叩く音がする。
>？？｢……桂木さん。｣
>桂馬｢ディアナ……？｣｢何しに来た……？｣｢家にいろって言ったろ。｣
>ディアナ｢女神捜しの調子は…どうですか？｣
>桂馬｢順調だよ。｣｢なんの問題もない。｣｢女神も残り1人……｣｢それで終わりだ。｣
>言ってることと正反対の腑抜け面。
>ディアナ｢……1人じゃありませんよ……｣｢あと…2人です。｣
>桂馬｢！？｣
>ディアナが浴室に入ってくる。
>ディアナ｢わ、私の翼も、｣｢出してください…｣
>｢……一つ、｣｢報告があります……｣｢私…｣｢桂木さんを愛してしまったみたいで す！！｣
>桂馬｢は！？｣
>ディアナ｢あ…｣｢えっと、｣｢その…｣｢……許されないことです。｣｢天理のフィアンセを好きになるなん て…｣
>｢私の翼が出ないのは……｣｢私の罪悪感が天理の愛の力を奪っているからです…！！ ｣
>｢もう…｣｢一刻も待てません……！！｣
>桂馬の返事を待たず、ディアナは桂馬のいる湯船に足を入れる。
>｢天理を、｣｢愛してください！！｣｢これ以上…｣｢私が桂木さんを好きになる前に ！！｣
>言ってディアナは、着ていた服を脱ぎ放つ。
>桂馬の前に、スク水姿の天理が残される。
>天理｢え？｣
>桂馬｢水着！？｣
>二人｢えー！！｣
桂木、思いっきり精神的動揺を引きずってるな。
しかしメリクリウスは何となくQBのようだ。