【若木民喜/サンデー】神のみぞ知るセカイ FLAG163at WCOMIC
【若木民喜/サンデー】神のみぞ知るセカイ FLAG163 - 暇つぶし2ch496:名無しさんの次レスにご期待下さい
11/11/12 22:36:16.75 gpL8cMzb0
まさかの攻略ミス?女神はどこ?どうするコレ? FLAG166「Absent Lovers」

桂馬(エンディングなしで、女神の存在を確かめる。)(ここが最後のチャンスだった……)(ちひろに女神はいない……!!)
再攻略完了を目前にして、桂馬の動きが止まる。
ちひろ「ど…」「どうしたの…?」
桂馬(まだ…)(間に合う…!!)(ちひろの攻略はここでストップだ!!)(ルートを歩美に切り替える!!)
   (「何、勘違いしてんだ?」「今日、ボクは歩美との仲の相談で来たんだヨ!!」)
   (このセリフで本命と相談相手の位置を入れ替える!!)(コペルニクスルート転回だ!!)
   (多少(かなり)波風は立つが……)(ボクなら何とかできるはずだ…!!)
   「……」「ちひろ。」
ちひろ「は…」「え?」
桂馬「……な、」「なに…」
桂馬は予定のセリフを言いかけるが、ちひろの表情に違和感を覚える。
   (…あれ?)(このセリフ…あってるのか?)(思えば、ちひろは僕の考えをずっと先回りしてた…)
   (偶然ルートがはまってるように見えただけで…)(攻略とは関係なかったんだ。)(じゃあ今は…どういう状態なんだ?)
桂馬の逡巡を、ちひろが桂馬の左腕を握りさえぎる。
ちひろ「桂木?」
桂馬はちひろを間近で見つめ、
桂馬「ちひろは……」「本当にボクが好きなのか?」
ちひろ「へ?」「な…なんなのよ!!」
改めて聞かれ恥ずかしくなる。桂馬から視線をそらし、
    「うん、」「好き。」
今度は桂馬が赤面する番。
桂馬「な…」「なんで…」「いつからだ!?」「いつ?」「いつからそんなことになってんだよ!!」
ちひろ「いつからって…」「よーわからんけど…」「春ぐらいかな。」
これは桂馬にとっても予想外だったらしい。
桂馬(はぁ?)(は…春!?)(攻略より前じゃないか!!)
   「攻略の記憶が残ってるならまだしも、」「春!?」「春なんてお前となんにも接点ないだろ。」
ちひろ「なによ――!!」「攻略って何!?」
わけのわからない詰め寄られかたをされ、ちひろが言い返す。こうなると桂馬も大混乱。
桂馬「だ…だって、」「お前、ずっとボクをバカにしてたし…」「いろんな男に告白してたじゃないか!!」
ちひろ「あ、」「あんなのどーでもいーじゃん!!」
    「でもホントは…」「ホントに気になってたのは…」「ずっとあんただったかも!!」

キャンプファイアーも、あらかた燃え尽きる。楽しげな参加者たち。
明日以降への景気づけに打ち上げられた花火が、桂馬たちを照らす。

やがて、あたりは再び暗くなる。
桂馬「そ、そんな好きになり方…」「ありえないんだよ…!!」
   「攻略もしてない…接点もない…」「なんで、それでボクが好きなんだよ!!」
固く握る桂馬の手を、ちひろがほぐすかのように包み込む。
ちひろ「好きになるのに…理由なんてないよ!!」「気がついたらもう、」「好きになってたのさ!!」
ちひろが桂馬を揺さぶる。心を、そして唇を。
重ねた唇を外し、桂馬の肩に身を預ける。
    「桂木は…」「私のこと好き…?」

しかし、桂馬の答えは…ちひろにとってあってはならないものだった。
桂馬「好きな訳、」「ないだろ。」
ちひろ「へ?」「桂木…!?」
桂馬「くだらない。」「ボクは帰る!」「ボクが、」「現実女を好きになると思ってるのか?」
ちひろに背を向け去ろうとする。
ちひろ「え…じゃ…」「どうして…今日、デートしたの…」
次の花火が桂馬の背を照らす。
桂馬「……こんなのデートじゃない…」「現実女をだましてやったんだよ。」「バーカ!!」
かつて純が向けられて逃げ出した、あの無機質な視線を投げつける。
ちひろ「うそ…」「うそだよ……」
続けざまに放たれる花火が、屋上を照らす。二人の結末を、歩美は見てしまった。
歩美「桂木…」「何言ってんの…?」

■仕方はないが、桂馬、そこまで? 次号大荒れ必至!


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