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「おめぇ、……設定、キャラデザ、…そしてストーリー、…全て三拍子揃ってるぜ。
……お前みたいなヤツが俺の原作をやるべきなんだよ…。マジコみてぇなクソどもの原作をな…!」
「ははん。ごめんだね、あんたらみたいな根暗そうなファンタジー漫画の原作なんて!」
魅音が笑い捨てる。 小此木もそれを笑って受けた。
謙遜でなく、それは純粋な反応だと思った。
「……へへへ、そうだな。お前ほどの器なら日本の一漫画原作者なんてもったいないぜ…。
イギリスの小説界でもアメリカの文学界でもどこでも、…どこでも最高の人材になれるだろうぜ。何しろ、」
「はははは、あっははははははは!!! イギリスぅ? アメリカぁ?
下らないねぇ! そんな退屈なところじゃあ、私を飼いならせやしないよ!!」
「……へっへへははははは! そうだろうな。そうだろうよ。
……なら聞かせてくれ。お前ほどのヤツなら、何の原作を望む!」
「原作なんて興味ないね。漫画家でいいね。」
「……漫画家…。マーヴル辺りってとこか、…ふ、妥当だな。」
「だめだめだめ、なってないね! あのねぇ、私がやりたい漫画はたったひとつ!!
週刊少年ジャンプのマジコの作家だけさッ!! 打ち切りのない戦いなんてごめんだね!
世界で三指に入る魔術師、シオン! だべさモードのエマ!
掌喚魔法使いのルーに喋るネコのアニスちゃん!!
そして期待の新人ガスパ!! これだけ揃ってりゃ、世界のどこだろうと退屈だねッ!!」
「…………勝てねぇ…。……勝てねぇよ……。…こんなヤツが漫画家だったんじゃ、
…勝てるわきゃねぇやな…。へへへへはははははははは!!」