11/12/11 00:24:10.13
かくして、ネット上の皇室関連には、決して印刷できないタイプの口汚い四文字言葉が溢れることになる。
皇室関連の発言では、2ちゃんねるの中の「既婚女性」カテゴリー(俗に「鬼女板」と呼ばれている)
に収められたスレッドが名高い。
私はもう何年も見に行っていない。あまりにも残酷で、読んでいて胸糞が悪化するからだ。
もしかして、インターネットによる匿名評論の最大の犠牲者は、皇室のメンバーであるのかもしれない。
無論、インターネットが無かった時代にも皇室に対する非難や中傷は、様々な場面で、思い思いに発せられていたし
、そうしたやりとりは、人々のガス抜きになってもいた。
ネットという共通の基盤ができる以前、その種の悪口雑言は、せいぜい数人の間で共有されるだけだった。
だから、当事者に届くこともなかったし、実害を及ぼす例もまず生じなかった。
が、ネットを得た罵詈雑言は、不特定多数の閲覧者によって共有されるようになった。のみならず、
それらの本来揮発性の悪意であったはずの中傷は、ネット上のサーバを転々としつつ、
永遠に残留し、記録され、蓄積し、束ねられるようになった。
と、それらの他愛の無い悪意は、実質を獲得するに至る。
発言そのものが脅威になることはもちろんだが、実は、見逃してならないのは、マスメディアが影響を受けていることだ。
私自身は、平成に入ってからこっち、皇室報道に平然と悪意が込められるようになった背景には、
ネット言論の影響があずかっているはずだと考えている。記者は、ネタ集めのために掲示板を見ている。影響を受けない記者もいるだろうが、影響を受ける記者もいる。毎日見ていれば、いやでも影響を受ける。メディアというのはそういうものだ。