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日本ハム 栗山新監督の苦言にも斎藤佑 のれんに腕押し
馬耳東風で終わるのか。
日本ハムの秋季練習（千葉・鎌ケ谷）を視察中の栗山新監督が１４日、報道陣を通して斎藤に厳しい言葉を投げかけた。
「高校時代に見た佑樹（斎藤）は手元でボールが来る感じがあった。マー君と佑樹は２人ともそういう球を投げていた。今、マー君はそれをプロで生かしている。佑樹にもそういう球を求めたい。
（自分が）どのタイトルが取れるのかイメージして欲しい」
人と比較されるのが嫌いという斎藤。一番名前を出して欲しくないのが、高校時代に甲子園で投げ勝った楽天の田中。
この日、沢村賞を受賞した田中を引き合いに出してまで新監督は今季６勝に終わった新人右腕にハッパをかけた。
栗山監督は前日も斎藤に対し、「もっとボロボロになる姿を見たい。打たれても、抑えても必死に投げる。皆に信頼されて、
全てを背負う投手になって欲しい」と伝えたという。聞きようによってはコレも、田中の投球スタイルだ。
斎藤はこの日も午前中からキャッチボールやランニングなど軽めの練習。中田をはじめとする若手が猛練習している中で、まるでベテランのようなマイペースぶり。
そんな姿に物足りなさを感じて苦言を呈したのかも知れないが、「違う狙いもあると思う」とは、某マスコミ関係者。
「栗山監督の狙いは斎藤の反応を見ることではないか。ボロボロになれ、必死に投げろと、直接、間接に伝えることでどんな態度に出るのか。あまり練習が好きではない斎藤がいきなりハードに動くのか、マイペース
を崩さないのか、何かこれまでとは違った顔を見せるのか。スマートで泥くさくなく、いまひとつ本当の顔がわからない選手だけに、監督就任直後に気持ちを刺激して人間観察するつもりなのでしょう」監督の話を報道陣から
聞いた斎藤は、「ボクが一番近いタイトルは勝ち星だと思います。でも、それは２、３年後。監督がそう言ってくれるのはうれしいですけど」と涼しい顔。この日の“リトマス試験紙”の色は変化なしだった。
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