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島薗進著『国家神道と日本人』をテキストに考える
◇5 キリスト教的だった国家神道
キリスト教モデルに照らして、日本人の多くが「宗教」的ではない
=「無宗教」だと考えるのは、大して意味がありません。
日本人は一神教世界に生きていない、日本人はキリスト教徒ではない、
といっているに過ぎないからです。
島薗先生の本で、もっと積極的な意味が見出されるのは、戦前の日本人が、
つまり国家神道時代の日本人が、キリスト教モデルに照らして宗教的だった、という見方です。
戦前の日本人はキリスト教的だった。つまり、国家神道なるものは、先生がいうように
「神道の形態」であるというより、「キリスト教の形態」だったのです。