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レビュー対象商品: パール判事の日本無罪論 (小学館文庫) (文庫)
この本はGHQが発売禁止にしていたので、密かに準備されやっと日の目を見たという経緯があります。
東京裁判の判決文であり、公式文書であるのにGHQ(アメリカ)はひたすら隠そうとしたのです。
それは、この本が核心と極めて正論を書いて戦争責任を追及しているからです。
この判決文の訳をめぐっては、学者(研究家)の間でも論争となっていますが、こ
の本の訳者である田中氏は公私に渡って生涯の交流があったのですから、パール氏の意図を
一番適切に訳していると思われます。
良く誤解を受けるのが、日本の戦争責任ですが、パール氏も戦争行為を正当化してはいません。
ですが、戦争の火種はアメリカ、イギリスなど欧米のアジアの植民地化が根底にあり、
これらに対抗するのは戦争しか手段が無かったと述べています。
日本に戦争責任を問うなら、原爆投下など無差別殺戮を行ったアメリカも同罪であるとの
法学者としての見解を述べています。なぜ、日本が戦争を起こしたのか?
アメリカが日本に対して何を行ったのか?真実を知る重要な内容です。
全ての日本人に読んで欲しい本です。政治家でもちゃんと読んでる人は居るのかな..
読んでいれば先の戦争について失言や中国、韓国に対しても謝罪一方の外交にはならないと思うのだが...