11/01/29 16:49:52
大学生の時地元の夏祭りのアルバイトをした。
リアカーの車輪?が付いている輿のような不思議な山車を
他の3人と共に運ぶ係り(=牛車の牛)だった。
昼過ぎから夜中の10時頃まで蒸暑い一日を、
神社を出発し市街地をめぐってまた神社に戻る。
山車の上には巫女服を派手な感じにした衣装をきた
6人の小さな女の子がいて祭囃子を際限なく奏でていた。
山車を後ろから押す担当だったので必然的にお囃子隊と顔があった。
特に横笛2名の中の一人とは何故か見詰め合う事が多かった。
小学生ぐらいなのだがすました感じが印象に残った。
休憩時間に声を掛けるチャンスはあったが、
お囃子隊と山車隊とは別に集まってたので憚られた。
意識しだすと自分の意思とは関係なくその子を見てしまい、
白塗りをしているのでどんな表情か細かくは分らなかったが、
その子の方でも意識しているのは明らかだった。
わずか半日の短い間だったが二人とも「恋」をして居たんだと思う。
終わったら話かけようと思っていたが、
神社には夜遅くなったのを心配したその子の両親が迎えに来てたので
機会を逸してしまった。
まさか小学生に懸想するわけにも行かず自重した。
ちょっと切ない夏の思い出になるはずだった。
で、その2週間後ぐらいの気だるい午後、駅の待合室で涼んでいると
制服を着た妻(当時中2)が突然俺の前にたって
妻「ぴーりゃりゃっ、ぴっりゃっりゃっ(お囃子のメロディ)」
俺「……」
妻「……」
マジマジと見詰めあい
俺「えっ、あの時の?」
妻「やっぱり、あの時の人だ!」
二人してニヤニヤしてしまった。
俺「…中学生だったんだね!」
妻「えー、高校生に見えましたかぁ?」
俺「…名前聞いていいかな?」
妻「はい!」
この数年後妻は俺の股間で縦笛を吹くようになるが
それはそれ、また別の話だ。