11/01/06 16:17:06
家庭はボンビーで、無口で人見知り激しく、オカルトマニアで腐女子の4年下の女の子が、近所に住んでいた。
中学生の時は時々話すことがあったが、特に仲が良い訳でもなく、彼女とは疎遠のはずであった。
彼女が中学に入学して、部活(一応水泳部だったらしい)のだが、まあ、水泳部自体が幽霊部と
化していたから、彼女も幽霊部員だったんだろう。内申書に部活と言う評価をつけてもらうためだけにね。
その時に急に歯車は動き出す。突然、彼女に家の前で待ち伏せされて、家庭教師を頼まれた。
彼女専属の社会・体育の家庭教師だぁ!?あと、
ふざけんな、おめえ一応運動部だろ。そして理系に社会を教えてもらおうなんて、どういうこった!?
報酬とやらは、彼女の手料理(買い物の荷物持ちもさせられる事に)と言う事でOKにした。
彼女曰く、調味料と具財のセットを買うより、一から全部手作りしたほうが安上がりだからだそうだ。
スーパーの特売に俺も同伴させられ、荷物持ちをさせられるのだが、
買い物袋に料理酒やらみりん程度ならまだよい。ビールやワインが入ってたら、
俺と彼女が二人で飲んでいると勘違いされかねんじゃないか。
俺は体育は出来ると言えば出来るが、大ッ嫌いであった。動きたくない。チームプレイ?ふざけんな。俺は個人主義だ。
社会はかなり稼げる部類で、時々親しい連中同士で遺跡に出かけるほどではあった。
でも、俺はどうも科学・物理研究に凝っていたバカで、高校の部活は科学部に入って
毎日アフタースクールは実験三昧、の予想を大きく外しやがった。
毎日たったの1時間、実験した後、彼女の家で勉強。彼女も家に帰るまで水泳部で練習、とスケジュールを組んだ。
中学以来、コンビニで冷えた弁当買って、自宅で食うと言う惨めな生活から一転、
中学生の女の子の家で、可愛い女の子が作る手料理とやらをタダで食べさせてもらえるとは。
そんなもん、クラスの男連中にバレた日には、「裏切り者」だの「バカップル」だのと、
すっげー恨まれるから、間違ってもポロっと口に出してはいけない。
しかし、脆くもあっさりバレた。同じ中学出身の女の一言で。
お陰さまで予想した以上に、「裏切り野郎」「童貞仲間を裏切った」「処女膜どうだった」「ロリコン乙」だのって・・・
おい、俺はその時点でまだ童貞だこの野郎。彼女とヤってねえよ。