10/09/23 10:48:45
それで俺の誕生日に彼女が来いというからアパートに行った。
ちなみに玄関より先にあがったのはこの時が初めて。
テーブルの上に親子丼みたいな物があった。
「まずくても全部たべてよ」
凄く量が多かったけど全部食べた。味は普通に美味しかった。
彼女が残した分まで食べた。ちょっとドキドキした。
「あと、これ」と言って、箱をもらった。
開けてみると指輪だった。
「結構モテるって忘れてたわ。変な虫も寄って来てたみたいだし。」
「え」
「それを左にしておきなさい。」
そう言う彼女の指を見ると同じ指輪がされていた。
カルティエのペアリングだった。
それ以降、彼女はこういう人なんだって分かって不安にならなくなった。
冷たくされても「へー、それって好きの裏返しでしょ?」っていう余裕もできた。
告白されたのは俺だったけど、いつのまにか俺の方が好きになってたのかも。
卒業してから何回か大きな波乱もあったけど、いつもその指輪を見て、
この時の気持ちを思い出して乗り越える事が出来た。
変人ぶりが控えめのエピソードでゴメン。