11/05/12 14:16:54.32 oC8j8afi0
母「はい、コーヒー。遊助、今何歳だっけ」
遊助「なんだよ突然」
母「いいから、何歳だっけ」
遊助「34歳だけど?それがどうかしたの」
母「そっかー34歳かー。大人になったわねえ」
遊助「いきなりどうしたんだよw怖えな」
母「ふと思い出してね。遊助が生まれた時のこと」
予定日よりもだいぶ遅くてね、難産だったの。
陣痛が来たのが夜中で、お父さん、ずっとついていてくれたのよ。
生まれたとき、遊助は小さかったけどお父さんもお母さんもわんわん泣いて喜んだのよ。
看護婦さんたちも泣いてよかったですねって。」
遊助「へー、大変だったんだな」
母「うん、でもゆうちゃんはすくすく育ってくれて、3歳で字も読めて、小学校の時は神童って言われてたのよねえ」
遊助「やめろよ、古い話は」
母「毎年正月の親戚一同の新年会で遊助大人気だったわよね」
遊助「そうだったかな」
母「そうよ、もう叔父さん達お年玉ふんぱつして、
末は総理大臣か科学者かなんて言ってたっけ」
遊助「もういいよ、昔のことは」
母「遊助、これまで生きてきて一番嬉しかったことって何?」
遊助「嬉しかったこと?そうだなー。小学生の時にパックで初めてブラック・マジシャン当てた時かな。」
母「・・・・そう。」
遊助「なんつうかさ達成感っていうか、やり遂げたって感じがハンパなかった・・んだよ・・なあ。
あれ・・あんな・・嬉しいこと・・・もう・・・ない・・かもな・・なんか・・・・眠くな・・・って・・・き・・・た・・・」
母「遊助?」
遊助「・・・・・・・・」
母「・・・・・・・・。お父さん・・・。」
父「・・仕方がなかったんだ。これで・・・よかったんだ・・・」