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東京新聞
運営迷走「展望見えぬ」 堀越学園理事長が引責辞任
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不祥事が相次いでいる学校法人・堀越学園（高崎市）の理事長、堀越哲二氏（６２）が引責辞任したニュースは二十五日、関係者に波紋を広げた。
ただ、堀越氏は理事にとどまり、法人が運営する創造学園大（同市）の学長などは続けるため、関係者からは「運営は実質的に変わらず、展望は見えない」との声も上がっている。 （菅原洋）
同大事務局によると、新理事長の王豊氏（４２）は中国の大学卒とみられ、埼玉県川口市在住。約七年前から同学園大東京校の所長をしているが、これまで理事も務めておらず、詳しい経歴は不明という。
元職員は「堀越氏に近い人物。堀越氏が影響力を残そうとしているのでは」と指摘。元准教授は「堀越氏が理事に残り、学長などを続けるのでは、責任を取ったことにはならず、納得できない」と厳しい見解を示す。
王氏は二十五日、教職員への説明会で「（経営が悪化している法人の）債務返済にめどが付いたので、理事長を引き受けた」などと説明したという。
同大の三木義晴事務局次長によると、堀越氏は辞任理由について二十四日の理事会で、給与遅配など学園を混乱させた点も挙げた。
三木次長は「今回の人事を近く文部科学省に報告する。大学が正常化し、開かれた大学として社会的な責務を果たせるように期待したい」と話している。
高崎市吉井町の同大中山キャンパスでは、堀越氏の理事長辞任に三年生の女子学生が「びっくりした。入学した時には大学がこんな状態になるとは思わなかった。
就職活動が始まるのに不安」と途方に暮れた様子。四年生の男子学生は「これから大学はどうなるのか。三月の卒業式まではきちんと大学が存続してほしい」と戸惑っていた。