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一方で、こちら側も経営がありますから、それらに使える原資に限りはあります。過去、
湯水のごとく使っていた資金が、今の経営状態(10年1月期現在累計損失2億6777
万円)となっていることは事実です。きちんと査定し評価した上で、年俸の金額提示をし
て双方合意できるようにするのが、我々フロントの仕事です。もし条件面で合意できなけ
れば、他クラブへの移籍もあります。そのときは、その選手を責めることはできません。
何度も申しますが、選手にも生活がかかっております。我々フロントの力量が不足してい
たということで、「何であの選手を出したのだ」と、我々が責められればいいのです。
サッカーには、プロ野球のようにトレードがありません。それを防ぐ1つの策として、複
数年契約があります。また、移籍の際は、移籍先に元所属クラブの言い値-たとえば「○
○選手の移籍には1億円の移籍金が必要」と表明すれば1億円なのです。移籍金のルール
が現在定められておりませんから、資金力のあるクラブに有力選手が偏っているのが現状
ではないでしょうか。J1で平均30億円、J2で10億円がクラブ運営予算です。しか
しながら、J2の場合はJ1降格してきたクラブが20億円前後の予算を持つクラブです
から、J2すべてのクラブが10億円の予算があるとは言えません。むしろ、10億円以
下のクラブも多数存在しています。
では、いくらあればJ1へ昇格できるのかという金額の裏づけは、存在しません。なぜな
ら、アビスパは09年シーズンと比較して10年シーズンは予算を削減して挑みました。
その結果11位から3位です。よって、豊富な資金力をバックボーンにした親会社のある
クラブでない一地方のクラブとして、山形、甲府のように工夫してクラブ運営をしていか
なければならないのです。ここで我々地方クラブが踏ん張って手本を示していくことが、
Jリーグを盛り上げることになるでしょう。