10/11/09 22:54:45 8V5Yq79S0
ペンは剣よりも強い。ただし偏見という名のインクで文字をしたため
誤解を招くような脚色を加えればそれは暴力以上にたちの悪い毒となる。
だからこそ我々ジャーナリストはその一言一句にありったけの神経を注がねば
ならないのだが、それでも機械ではなく人間の手によるものゆえ、残念ながらミスは起こる。
単なる校正ミスもあれば、故意ではなかったにせよ、配慮不足が関係者の怒りを買うケースも
これまで何度かあった。
もちろんこちらに全面的な非があればひたすらに詫びるしかない。だが、まず当事者間で話し合い
問題解決の努力をすべきその日を、ネットという止めようのない武器を使って世間に知らしめたり
あるいは権力をかさにきて圧力をかけるような行為が はたしてまかり通っていいものか。
我々は誰かを貶め、誹謗中傷するために雑誌を作っているわけではない。
サッカー界の発展を願う気持ちはあなた方となんら変わりないのだ。
たとえば、もはや日常的となった原稿チェック。読者の興味をそそるはずの一文をカットし
美辞麗句を補うよう要請される。この世界にはペンよりも強い力があるのだと、思い知らされる
今日この頃だ。 (吉田治良)