10/06/19 23:14:26 NGE/nYfDO
勝っただけ。
麒麟児は上手出し投げで逆鉾に勝った。それだけなのである。
本場所で勝ったことにより二所ノ関部屋の力士には、勝った事実、勝ったという経験、勝ったという自信…
勝利によってしか得ることのできない無形の力を手に入れた。
力士達からは闘志が伝わってきて、何が何でもまわしに喰らいついていく姿には鳥肌がたった。
力士達にとっては、素晴らしい勝利である。本当に素晴しい。
だが、二所ノ関部屋には何も残らない。「勝利」という記録以外、何も残らない。
いなそうとすればいなせる状況で、また普段であればいなしている力士までもが、
序二段の力士でさえやらないような意図無き小手投げを繰り返した。
つまりは、アンチ・フットボールだった。