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出荷自粛サンチュ、都内のイオン店舗で販売
農作物から暫定規制値を超える放射性物質が検出されている問題で、
千葉県が出荷自粛を要請していたサンチュが、先月末から今月上旬まで
東京都内の大手スーパー「イオン」の店舗で販売されていたことが
農林水産省や千葉県の調査でわかった。イオンは返金に応じる方針。
同省によると、このサンチュは同県旭市産。東京都品川区内の店舗で
3月末から売られ、政府が出荷停止を指示した4月4日まで店頭に並んでいた。
旭市では3月25日、同22日に採取されたサンチュやセロリなど5品目から
規制値(1キロ当たり2000ベクレル)を超える放射性ヨウ素が検出されたと公表し、
出荷自粛を決定した。同県も同29日に同市などに対し、自粛を要請した。
ところが、旭市が3月28日、独自にサンチュの検査をしたところ、1キロ当たり
1700ベクレルと規制値を下回った。これを受け、旭市内の業者がスーパーに
出荷したという。
同省は「出荷停止ではない野菜を流通させても原子力災害対策特措法に違反しない。
食べてもただちに健康に影響はない」としているが、イオンの広報担当は「法的には
問題ないかもしれないが、自治体などが出荷を自粛しているものは販売しないのが
当社の規則。それが守られず、消費者に申し訳なく思っている」としている。
(2011年4月13日14時42分 読売新聞)
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