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週刊新潮 2010年9月30日号(p50~p53)
無職の「多重債務者」を量産した「三振ルール」
「自分は国に騙された国家ぐるみの詐欺の被害者だとハッキリ思っています。」
「当初言われていた7割の合格ラインの枠には自分は入っています
騙されたと声を上げる権利があると思います。
レベルの低下を今の合格者が3000人よりも大幅に少ない理由として
あげていますが、何をかいわんやです。合格者を大幅に増やすのですから
平均のレベルが下がるのは当たり前じゃないですか」
片岡誠也さん(30代後半、仮名)は、旧試験で8回連続不合格になった後、
400万円を捻出し、都内の私立ロースクールに入学。前職は法律事務所職員。
しかし、法科大学院の授業は文科省の方針で受験指導が禁止されているため、
司法試験には役立たなかった。
その代わりあえてアカデミックな法学指導が行われているため、結局、予備校だけが頼りだった。
「法科大学院は強いて言うなら金持と貧乏人を選別するためにあるのかも。
旧試験では中卒でも受験できたのに、新試験では大学院を卒業していなければ
受験資格が得られません。そのために数百万円の学費が必要です。
私は旧試験のままだったら、仕事を辞めずとも借金を背負わずとも済んだ。
貧乏人は人生を棒に振る覚悟がなければ大学院に入るなということでしょうか。」