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43 :その2:2008/08/04(月) 10:59:05 ID:???
① 司法修習生への導入教育からみた法科大学院教育の現状
第三十四回司法試験委員会ヒアリングによれば、新六十期の司法修習生への導入研修が、新司法試験初年度(平成十八年度)の合格者に対して、
平成十八年十一月末から四週間行われた。
その印象が第三十四回司法試験委員会ヒアリング概要に掲載されている。新司法試験合格者の特徴として、多くの教官が指摘しているのは以下の点である。
ア 口頭での表現能力については、やり取りにはかなりなれているものの、発言内容が的を射ているかというと必ずしもそうではない。
イ 全般的に実体法の理解が不足している。知識不足ではなく理解不足であり、実体法を事案にあてはめて法的な思考をする能力が足りない。
そういう意味での実体法の理解不足が目立つ。
ウ これらの問題について、委員会に出席した関係者によれば、実務との架橋を意識した教育を具体的にどう進めるかはまだスタンダードな考え方は確立されたり、
認識が共通されていない部分があるが、長期的に克服していけるだろうとしている。