10/09/04 18:30:04 ZVPFZP1Y
URLリンク(www.nhk.or.jp)
2010年 9月4日 土曜 午後10時00分~10時43分
急増する弁護士トラブル
弁護士にだまされたという苦情が急増している。国民生活センターに寄せられる相談は
6年前の3倍近い年間1900件。多くが金銭がらみのトラブルだ。弁護士が訴訟を起こさ
れるケースも珍しくない。なぜ弁護士が正義よりもカネに執着するのか。背景に、仕事
にあぶれた“貧困弁護士”たちの存在が浮かび上がってきた。
ここ数年、司法制度改革によって弁護士の数は大幅に増やされた。その一方で仕事の
数はあまり伸びず、過当競争に敗れた弁護士が窮地に追い込まれているのだ。30代の
ある若手弁護士は、希望した法律事務所への就職がかなわず、万引きや無銭飲食の容
疑者と接見する当番弁護の仕事で食いつなぐ。年収300万円。「コンビニのアルバイトの
方がよっぽどいい」と言う。
そして、“貧困”が引き金となり、ある者はモラルを踏み外す。かつては羽振りよかったが、
めっきり仕事の減ったベテラン弁護士が闇の勢力につけ込まれ、違法なビジネスに手を
染めていた。犯罪グループの関係者は、「目の前に100万円積まれて、断る弁護士はま
ずいない」とうそぶく。
“正義の味方 ”に何が起きているのか。多発する弁護士トラブルの実態と背景を追う。