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エネミー・オブ・アメリカ
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あらすじ
アメリカ連邦議会ではテロ対策を名目にした「通信の保安とプライバシー法」案を巡って激しい議論が
交わされていた。なぜなら、その法案の内容はテロ対策のために、政府による全国民に対するプライバ
シーの侵害を合法化するというものだったからである。NSA次官補・レイノルズはテロ防止法案を可決さ
せるべく、海兵隊の工作員をスカウトして法案に反対していた大物下院議員ハマースリーを暗殺、心臓
発作による事故死に見せかけて車ごと彼の遺体を遺棄する。やがて世間はレイノルズの思惑通り事故死
として処理されたが、偶然殺害現場の一部始終が自然写真家のビデオによって収められてしまう。
自分の計画が破綻するのを恐れたレイノルズは工作員を使いビデオの回収を図る。工作員に自宅を急襲
された自然写真家はハマースリー暗殺のビデオを持って逃走を図るが、追いつめられてしまう。その際、
大学時代の友人である弁護士・ディーンと偶然出くわしたため、ビデオをディーンに託すが、その直後、
自然写真家は消防車にはねられて死亡。
ディーンがビデオを持っていることを知ったレイノルズは、工作員を使ってディーンに謀略工作を仕掛
けて社会的抹殺を目論む。その結果、マフィアとの癒着を法律事務所の上司から疑われ、過去の不倫を
妻から問い詰められた上、クレジットカードまで使用できなくなってしまい、仕事、家庭、生活のすべ
てが行き詰ってしまう。