11/06/05 20:54:04.88 s+E7FFuP
マスコミも酷いが、出版はもっと酷い。
昔はその道何十年という大家が、頭から湯気をたてながらカリカリ原稿用紙に向かい、
編集者とも喧嘩したり酒飲んだりしながら時間をかけて書いた著作が数多くあった。
それが今やハイ2週間で執筆、2週間で出来上がり、コストいくらで1万部売れれば採算ベース…
こういう算術で質の悪い出版物がどしどし大量生産されている。
少なくとも30年位前までの新書や文庫はもっと時間をかけてじっくり作ったそうだ。
実際、書店店頭に並ぶ新書文庫の種類は凄まじいけど、
数ページ目を通しただけで読むに堪えなくなり、もとの書架に戻すような代物ばかりだ。
岩波新書の旧赤版や青版、初期の講談社新書や中公新書を読み返してみると、
時代を越えて作者が伝えたかった存念みたいなものが見いだせる事があって面白い。