11/05/24 19:42:09.48 HM7iCo/a
>>155
流してすみませんでした。あまりここで発言する気がなかったものですから
前にも軽くお話させていただいたのですが、外債を売却する方が、国債を発行
するより資産内容が悪化するとした理由は、一つは金利差です。
日本国債の金利は1.1%程度、米国債の金利は3.1%程度です。過去10年を見ても
これが入れ替わった事はありません。
3.1%の利息が入る資産を売却した方が、1.1%の利息を払う借金をするより、
今後の収支を考えると不利であるという考えです。
もう一点は、債務保証能力(担保)の観点です。
おっしゃる通り、外債(1兆ドル)は債務(110兆円)とセットです。
今売却すれば為替差損が発生するからと言うのは、ごもっともなのですが、
それよりも、本格的に日本の財政不安・財政危機が叫ばれるようになった場合の
為替レートもふまえて価値を評価しようという考えです。
1ドル150円まで為替が円安に進めば、為替差益だけで40兆円の資金を供給する事が
できます。
ですから、もしもの際の信用保証能力は円資産よりドル資産の方が高く評価されると
言う観点です。
確かにこのまま円高に進めば、含み損を抱える事になりますが、逆に言えば
円高になるという事は、財政が信用されているという事なので、まだ安心できる
ともいえます。
最大のリスクは米国デフォルトですが、それは今後の課題と言う事で。