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でも、大日本帝国は「美辞麗句的な標語の妥当性を獲得する努力」をしなかったよなあ~。
してれば現地からこんなコト言われないからな。
フィリピン 高等学校用「フィリピン国の歴史」(一九八一年版)
日本軍の残酷さ-とくに地方での女性に対する邪悪な扱い-は、多くの市民がゲリラになる要因の一つであった。
ゲリラ活動の広がりを危険視した日本軍は、フィリピン市民に対して残酷さをいっそう加えるようになった。
多くのフィリピン人は、有罪無罪を問わず捕らえられ、サンディアゴ砦や、日本軍が接収し刑務所とした他の施設に送られた。
家に戻ることができた者にしても、不自由な身体となっていた。
インドネシア 中学校用「社会科学・歴史科 第五分冊」(一九八八年版)
当初、日本軍の到来はインドネシア民族に歓迎された。インドネシア民族は、長く切望した独立を日本が与えてくれるだろうと
期待した。
どうしてインドネシア民族は、このような期待を持ったのだろうか。それは日本がやってきてまもなく、つぎのような宣伝を
展開したからである。
-日本民族はインドネシア民族の「兄」である。日本がきた目的は、インドネシア民族を西洋の植民地支配から解放することである。
-日本は「大東亜の共栄」のために開発を実施する。
その実体はどうであったか。日本時代にインドネシアの民衆は、肉体的にも精神的にも、並はずれた苦痛を体験した。
日本は結局独立を与えるどころか、インドネシア民衆を圧迫し、搾取したのだ。その行いは、強制栽培と強制労働時代の
オランダの行為を超える、非人道的なものだった。資源とインドネシア民族の労働力は、日本の戦争のために搾り取られた。
ベトナム 十二年生用 「歴史 第一巻」(一九八四年版)
インドシナに足を踏み入れて以来、ファシスト日本のあらゆる経済活動は、直接的にあるいはフランスを通じて間接的に、
略奪戦争を遂行するため、資源や食料をできる限り多く獲得することであった。(後略)
もう一つの非道な政策は、日本への供出用と戦争の備蓄用とのために、食料、とくに米の強制かつ廉価な買いつけを
したことである。この非道な政策こそ、市場における深刻な食糧不足をもたらし、一九四五年初頭の数ヶ月の間に、
北部で、二〇〇万人以上のわが同胞が餓死した直接の原因となった。