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菅首相の奇妙な自信には理由がある。実は、今回の内閣改造には大メディアが大きく関与している。
与謝野氏が読売新聞の渡辺恒雄・グループ本社会長と極めて近いことはよく知られている。
だが、菅首相に直接、与謝野起用を進言したのは、読売のライバルの朝日新聞の編集幹部だという。
菅側近が打ち明ける。
「改造前に総理が最も憂慮していたのはメディアの風当たりが強くなっていることだった。
そこで昨年末に各紙の幹部とお忍びで会談を重ねた。
中でも総理が信頼する朝日の編集幹部は、消費税引き上げと環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加、
小沢切りの3 点セットを断行すれば菅内閣を社をあげて支援すると約束して、与謝野氏起用を強く進言した。
読売がこの人事を歓迎するのは想定内だったが、“天下の朝日”の後押しが迷っていた総理を動かした」
この編集幹部は紙面でも、民主・自民の大連立など、菅長期政権の可能性に言及している。
実際、与野党から総スカン状態の与謝野氏の入閣だが、大メディアは揃って歓迎した。
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