10/11/16 15:55:42 h+D7vT7C
都内にある動物園の園長が定年退職して谷垣園長が赴任してきた。
園長は初勤務の日にまずタヌキの檻の前を通った。
ところが寝ているのかタヌキは動く気配がない。
脅かさないようにおーいと小声で呼んでみたら気づいたらしく谷垣の顔を見るなり一目散に茂みに隠れた。
どうしたことだ、戸惑っていると上から何かが落ちてきた。
驚いて見上げると鳩が頭上を舞いながら糞を落とすではないか。
「こらあ!」一喝するとどこかに飛んで行った。
やれやれ、と思っていると後ろでガサゴソと音がする
何と言うことか。少し油断した隙にカンガルーに鞄を奪われていた。
カンガルーは財布から現金を抜き取り一生懸命ポケットに入れていた。
隣ではやけにでかい亀が昼寝中
もうこいつは起こさないでおこう、後が厄介だ。
この動物園の動物達はどうも聞き分けが悪いらしい。
前にいたところの日本猿やチンパンジーは可愛いものだったと園長は思うのだった。