11/06/18 07:55:20.88 Zo1WJZGc
オカ板からの誘導です。
【タイトル】「龍宮門」
【作者名】 不明
【掲載年または読んだ時期】90年頃
【掲載雑誌または単行本】 ケイブンシャの大百科シリーズ?のオカルト系の本に収められていた短編
【絵柄】90年頃の少女ホラー漫画風
【その他覚えている事】
<あらすじ>
主人公は女子中学生で、臨海学校に来ている。ある夕方浜辺に夕涼みに出ると、
沖に人の顔の形をした鬼火が一つ、ゆらゆらと揺れているのを目撃する。
友達が悲鳴を聞いて駆けつけると、もう鬼火は消えている。
その晩、泊まっている民宿の若い青年が、この海辺に伝わる「龍宮門」の伝説をしてくれる。
青年「この浜辺の沖合いの海の底には『龍宮門』という場所があってね、龍がすんでいて
泳いでいる人を飲み込んでしまうんだよ。この間もそこを遊泳していたダイバーが帰ってこなかった」。
翌日主人公は昨日聞いた怪談に怯えながら、実習で沖に浮かぶ小さな離れ小島へ
遠泳に出る。クラスメイトと一緒に泳いでいる最中、急に主人公だけが波に流されてしまう。
体育の先生が救助に出るが、流されてゆく主人公には追いつかない。
主人公「きっと龍宮門に流されてゆくんだわ」。
主人公の身体は波の下に没し、引きずり込まれるように海の底へ沈んでゆく。
海の底には岩場があり、そこに二つの目玉のようなものがらんらんと輝いている。
もうだめかと思った瞬間、頭上に昨日目撃した鬼火が浮かんでいるのが見える。
気が付くと主人公は浜辺に寝かせられていて、クラスメイトが見守る中民宿の青年が
介抱してくれる。
主人公が海中で見た謎の生物と昨日浜辺で見た鬼火のことを青年に打ち明けると、
青年「それは『モリの火』という鬼火だろう。昔龍と戦って龍と共に命を落とした漁師の名前がモリだ。
君がモリの火を見たおかげでモリが君を龍から救ってくれたんだろうね」。
帰りの列車の中
主人公「私が見た二つの目玉、本当に龍の目玉だったのかしら」
後ろの座席にいた男子生徒「ウツボだったんじゃないか?」