10/12/11 15:05:13
>>494
ハン登場~退場後の展開では、重心がケンシロウとラオウ兄弟、北斗の誕生の秘密に移った。
北斗琉拳師範である重慶・シャチというこれまた面白いキャラの存在と、
ハンを倒したこと自体が、またハンからの情報提供をきっかけとして、北斗の分流話にシフトしてる。
つまり、ハンがああして登場し、ああして退場することそのものが、そういう展開の必然性も産んだ。
いっそハンを「他流派の超人的な達人」という設定にしていれば、違った修羅の国編が読めたかも。
でもそれはできなかった。ウイグルによって「劉家」北斗神拳として一度相対化された前例があるように
北斗神拳がある程度相対化されることは許容できても、
「北斗」ブランドそのものが相対化されてしまう展開を描くのは作者・編集サイドも怖かったんだろう。
というのも、週刊誌、とくに週刊少年ジャンプは直近の読者反響に左右される人気商売だから、
当時の読者には独自路線がいまいち受けなかったんだと思う。北斗がらみ、
すくなくとも元斗に匹敵するインパクトが求められてたんだと思う。