10/10/06 23:39:11
孤独のグルメSS「トイストーリー4」
おもちゃ好きな少年・アンディの家のポストに、一枚のハガキが入っていた
そのハガキには『読売巨人軍・宮崎キャンプのお知らせ』とあり、意味不明な文章が長々と書いてあった
全く身に覚えがなく、何より不気味に思ったアンディはハガキを破ってゴミ箱へ捨てた
~三日後~
アンディが小学校から帰って来ると、家の前に読売ジャイアンツのユニフォームを着た男が、手にバットを持って仁王立ちしていた
その男のユニフォームの背中にはNAGASHIMA(長嶋)の文字と、燦然と輝く栄光の背番号『3』があった
長嶋はアンディの家の前からピタリと張り付いて動かず、何かを探すように目をギョロギョロさせていた
今、ニセ嶋に見つかるのはまずい、と思ったアンディは、どこかで時間をつぶした後で帰ろうと思い引き返した
~8時間後~
辺りは真っ暗になり、流石に長嶋ニセ茂雄も諦めて帰ったろうと思い、アンディは再び家へ帰った。だが甘い考えであった
そうは問屋が卸さないとばかりに、長嶋ニセ雄は不動明王の如くアンディの家の前から微動だにしていなかったのだ
そして、遂にニセ嶋長嶋茂雄に見つかってしまった。長ニ嶋茂雄セ雄は開口一番「我が読売巨人軍伝統の宮崎キャンプに参加しないとは、どういうつもりだ」と叱責してきた
アンディは、「ぼくは巨人の選手じゃないしそんなキャンプに参加する筋合いはない」と正論を返すと、ニセ谷幸雄の顔面は怒りで茹でダコの様にみるみる紅潮していった
そしてアンディの耳をひっ掴んでそのまま多摩川グラウンドに連れて行こうとした
その時パトロール中の警官が通りかかった。これはただ事ではないと思った警官は、すぐさま長嶋ニセ茂雄に任意同行を求めた
すると、ニ長セ嶋茂雄は警官に「お前は、俺が天覧試合で打った満塁ホームランを見てなかったのか!?」と言い、突き飛ばした
公務執行妨害の現行犯となったニセ長嶋茂雄は、後楽園球場のまばゆいライトの下とは程遠い、薄暗い留置場へ送られる事となった
~完~