古味直志のダブルアーツat RCOMIC
古味直志のダブルアーツ - 暇つぶし2ch248:これだったか?その1
10/03/30 02:12:36
277 名前:1/3[sage] 投稿日:2008/07/09(水) 13:25:28 ID:Rd+4Mjf60
第16話 少女の願いと少女の誓い

デオドラドの街の片隅でうじうじうじうじしているスイ。
未だにファランに負けたことを根に持って半泣きの顔で蹲っていた。
その背後からハイネ登場。
「あの、具合悪いんですか? もしかして……」
振り向いたスイがトロイに感染していないことを確認し、ほっとするハイネ。
「あ、大丈夫みたいやね、お取り込み中失礼しま……」
そこまで言ったところでスイのつややかな髪に目を止めるハイネ。
ほわーんとキラキラした目で見られたスイは気まずそう。
「何だよお前」
「綺麗な髪やなぁ……すんません、私ハイネ言います。もし嫌やなかったら、
 あなたの絵描かせてもらってええですか?」
「……勝手にしな」
嫌そうなスイだけど、ハイネのあまりのキラキラ具合に圧されて渋々承認する。
そして人気の無い路地で、スケッチブックにスイの横顔を描いていくハイネ。
スイはハイネの方をちらちらと気にしながらも大人しくそのまま座ってる。
ハイネはスイの髪の毛のラインを丁寧にデッサンしながら言う。
「スイさんの真っ直ぐな髪の毛、憧れるなァ……私、こんなぴょんぴょん髪が
 どうにかならへんかと思て一度思いっきり伸ばしたことがあるんですよ。
 でも、どんだけ伸ばしてもぴょんぴょんぴょんぴょん」
てへ、と苦笑するハイネ。スイはハイネと向き直る。
「その服、そういえばお前シスターか」
「あ、そうですよ。だから、あんまりこっちに来ないようにしてくださいね」
両手で×を作ってブロックサインを出すハイネ。スイは面白くなさそうにふんと鼻を鳴らす。
「うち(一人称が親しげに変化してる)、お姉さんが居たんですよ。お姉さんの髪もスイさん
 みたいにさらさら真っ直ぐで、撫でてるだけでえらい気持ちよかったなァ」
「なんだ、触りたいのか?」
スイはそういうとすっくと立ち上がり、背中から取り出した小刀で自分の髪の毛を斬ろうとする。


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