10/01/12 17:22:11
>>445
同意
自身の親への怨み節と、はみだしっ子を関連付けるのはどうかと思う。
グレアムですら最後まで被害者であり続けたのでは無いのに。
グレアム父はグレアムに容赦ない傷つけ方をしたけれども、
父を死ぬまで「許さない」と決めて、それを全うした時点で
グレアムは純粋な被害者では無くなった。
父親の死の時から加害者である面も得てしまったけれど、
そのバランスが崩れ、悪い形で表出したのが最終章だと思う。
三原作品は「(受動的で哀れな)被害者でいるよりは、
(能動的な)加害者でいた方がマシ」というスタンスの人物が多いような気がする。