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パルコ撤退後の「パークビル」厚木市取得へ最終交渉
旧「厚木パルコ」が２００８年２月に閉店して以来、ほぼ空きビル状態になっていた大型商業施設「厚木パークビル」（厚木市中町）について、厚木市の小林常良市長は５日、
市議会一般質問に答え、市が取得する方向で所有者の三菱地所などと最終交渉に入っていることを明らかにした。同ビルは空洞化が進む厚木中心市街地の象徴とされ、今年２月の市長選でも再利用を巡って議論が交わされた。
小林市長は答弁で「今年度に入ってビル売却方針を決めた権利者に対し、市との協議を優先する約束を取り付け、協議を重ねている」と述べた。関係者によると、
取得金額などを巡って交渉は大詰めを迎えており、市は新年度予算案に関係費用を盛り込みたい意向だ。
厚木パークビルは市街地再開発事業で建設され、１９９４年３月に「厚木パルコ・本館」としてオープンした。東京電力の変電所になっている地下３階部分を除くと、
地下２階地上１０階建てで、延べ床面積約２万５３００平方メートル。衣料や生活雑貨を中心にテナントが入り、９階には映画館もあった。近くにあった「厚木パルコ・デュエ館」とともに初年度は計１１０億円の売り上げがあったが、次第に伸び悩み、０８年２月に閉店した。
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