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宮城県北 震度5弱 M7.3 大船渡で津波60センチ
9日午前11時45分ごろ、三陸沖を震源とする大きい地震があった。
宮城県栗原市金成、登米市米山など宮城県北部で最大震度5弱を観測した。
東北の太平洋側に津波注意報が発令され、岩手、宮城両県などの沿岸では最大60センチの津波を記録。
東北の広い範囲が強い揺れに見舞われ、避難中に負傷者が出た。
一部自治体が避難勧告を出したほか、養殖漁業や交通機関などに影響が広がった。
仙台管区気象台によると、震源地は牡鹿半島の東160キロ付近で、
震源の深さは約8キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.3と推定される。
余震も相次ぎ、午後8時現在で震度3(M6.3)を最高に、16回の有感地震を観測した。
気象庁は青森県太平洋側、岩手県、宮城県、福島県に津波注意報を発令。
大船渡港で60センチ、石巻市で50センチ、釜石市で40センチ、仙台港で30センチ、
むつ市などで20センチの津波を観測した。津波注意報は午後2時50分に解除された。
栗原市によると、市内の中学2年の女子生徒(14)が教室から避難する際に左足を負傷した。
岩手県によると、大船渡市の女性(89)は自宅で転倒、頭に軽傷を負った。
気仙沼市や大船渡市などでは、カキやコンブの養殖いかだが一部流される被害があった。
津波注意報を受け、大船渡市は1996世帯5555人を対象に避難勧告を出したほか、
岩手県洋野町などが沿岸の住民計約1100人に避難を勧告した。
政府は、官邸危機管理センターに情報連絡室を設置。
気象庁は、震源の位置などから「想定される宮城県沖地震との直接の関係はないだろう」との見解を示した。
八戸、釜石、仙台の各市では、学校の外壁がはがれるなど、建物が被害を受けた。
JR東日本によると、東北新幹線は白石蔵王―七戸十和田間で安全確認のため一時運転を見合わせた。
岩手、宮城両県では、この日行われた公立高校入試で一部の高校が試験を一時中断した。
東北、東京両電力によると、女川原発(宮城県)や福島第1、第2原発に異常はなく通常運転を続けた。
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