11/03/08 19:30:02.59 29aoe4FA
いつぞやの者です。
完成したので投下させていただきます。
注意!二年前捏造、霧切父がよく出てしゃべる。
おkならどうぞー
他人とは深くかかわらない。なぜなら無駄な感情を抱いてしまうから。
「霧切ちゃん!ドーナツ・・・違う、お昼一緒に食べようよ!」
クラスメートが今日も話しかけてくる。
「ごめんなさい。気持ちだけ受け取っておくわ」
クラスメートは残念そうに「そっか・・・じゃ、また今度ね!」と言い、いつもの友達の集まりに入っていく。
そう、これでいい。
探偵に無駄な感情は命取りとなるから。
かといって断りを入れたこの教室にいるのも心地悪い。
(まだまだ・・・ね)
そう思いつつ霧切響子は教室を出て行く。
すれ違い間際に会ったクラスメート―短い黒髪に鼻の辺りにそばかすがある、とても無口な少女。
いつも彼女からは死のにおいがする。そして、自分と同じ超高校級の「何か」と明かしていない彼女。
似ている、いや、何かが決定的に違う。それが何かは分からないけれど。
ただひとつだけ分かることがある。彼女と自分は決して関わりあう存在ではないことだと。