10/12/08 02:52:27 QDU/+TFe
「…なにかしら?」
いまいち納得のいってない表情で霧切さんが振り返る。
「明日から料理を手伝ってくれるかな?
簡単なことから始めようよ、僕の負担も軽くなるしさ」
多分、こういう言い方をしないと彼女は納得しないだろう。
そして、その後ボクの本心を彼女にぶつける。
「それに…、2人で食事をするのも楽しかったし、
できれば冬休み中は一緒に食卓を囲みたいなあ、なんて」
うーん…、少し恥ずかしい台詞だ。
でも、妹の受験とか言って格好つけてたけど、実際は軽いホームシックなのだ。
霧切さんも、ボクの本心を読み取ったのか、食器を水に浸してこちらに戻ってくる。
「そういうことなら仕方ないわね。
私はおいしい食事にありつけて、料理を覚えれるし、
苗木くんは手間が省けて、楽しい食事ができる、と。
一石二鳥だわ、断る理由がないわね」
「あはは、
うん、そうだね。それじゃあこれからよろしく」
「ええ、よろしく。
……それと、苗木君」
霧切さんが机を挟んで正面に座り、今日見たどんな笑顔とも違う笑みで、
ボクに笑いかけてくる。
「ありがとう」
まあ、微妙なのは妄想なので勘弁を。
スレ汚しすまんかった。