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森の中にとても弱くてサンドバッグにちょうどいいポケモンがいると聞いて森に来て10日がたつ・・・手持ちのリザードンやクロバットは瀕死になってしまった。
のども渇き腹も減った。目が霞み、歩くことすらままならない
もうだめだと倒れこみ、目をつむった。
「もごっ」何かが口の中に突っ込まれた。これは……
「うげぇっ!」
口に広がる苦みや鼻をつく異臭に、思わずそれを吐き出す。茶色い塊……まさか。
「ミヒヒww」
そこには豚がいた。
殴りがいのある醜く太った外見、丸い媚びへつらった青い目に、無駄にでかい耳、白とピンクの色合いがすべての者をイラつかせてくれそうな豚が……
そうかこれが森の中にいるサンドバッグポケモンか。
言葉も解説も要らない。一目でわかってしまった。
森の中の恐ろしいポケモンたちの中で、一際平和ボケした場違いさだから当然であるが。
「なにしやがる……タブンネというのか、調子にのりやがって……」
「ミッミッwww」
「くそ、舐めやがって……」
満身創痍で頭を殴り付けようとすると、タブンネ避け、心底バカにするかのような顔で笑った、その笑顔は俺の魂に火をつけた。
殺してやる。
立つことで精一杯の俺を、タブンネはニヤニヤしながらペチペチ叩いている。
そのニヤけ面に、思いきり踏ん張り、唇を噛み締めて渾身のストレートをぶちこんだ。
鼻血を撒き散らしながら、タブンネはブヒブヒ悲鳴をあげて逃げ出した。逃がさん。
俺は体に鞭を打ちながらタブンネを追った。