11/03/30 00:22:21.38 0
夜。手持ちのポケモンに飯を食わせる間にタブンネの所へ行くことにした。
「ほら、飯だよ」
ゲージの中は酷い有様になっていた。
トイレの砂はひっくり返され、糞や尿がそこらじゅうに撒き散らされ、水入れと
餌入れの皿は粉々に割られていた。
「ミッミッ♪」
汚れた体で媚びた鳴き声を出すタブンネが擦り寄ってくる。ダラダラとだらしなく
涎を垂らすその姿に、俺は思わず飛びのいた。
「ミッミッ……ミィィィィィ!」
餌を催促して威嚇するタブンネに、俺はブチ切れそうになった。
「……掃除しろ。終わるまでこれはやらない」
「ミッミィィィィィィィ!」
逆上して糞を蹴り飛ばしたタブンネをよそに、俺は家に戻った。
姉に電話をかけ、今日の出来事を報告した。
「え? あーだったら逃がしていいよ。正直邪魔だったし」
えらく冷たいと思ったらそういうことだったのか。
「もっとポケモンを大事にしろよ」
「あっはは。ゴッメーン」
あのタブンネは飼い主似だということが分かった。あと両方クズってことも。
糞が。たった一日でこのストレス。あの糞豚め。
俺はドラゴンポケモン調教用の鞭を握り締めて、タブンネのゲージへ向かった。