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私はタブンネ、2匹の子供たちと一緒に暮らしています
子供たちはかわいい盛りで、どこへ行ってもよちよちと私のあとをついてきてとってもかわいいです
ある日、公園で子供たちを遊ばせてて、ちょっと目を離した隙に子供たちがいなくなりました
でも安心、得意の聞き耳を立てて子供たちを探します、案の定けっこう近くで泣いていました
子供たちがいる場所に着いて愕然としました
誰かが公園のくずかごの中に子供たちを入れてしまっていたのです
子供たちがいたずらで入れるはずがありません、私でも入れないくらいの高さなんです
それに子供たちは、口を硬く縛ったコンビニの袋の中に入れられていたんです
私は悲しくなりました、この子たちはごみじゃないんだよ、
あまえんぼうで、ふわふわで、だっこするととってもあったかい、ちっちゃなタブンネさんなんだよ
何とか出そうとがんばってると、一人のにんげんが子供たちをごみ箱からだしてくれました
袋の中でせまいよう、くらいようって泣きながら、もぞもぞ動いててかわいそう
私はその人に早く返してと手を差し出しました
「困るなあ、こういうのはちゃんと止めを刺してからにしてくれないと」
その人は子供たちが入った袋を地面にほおり投げると、足でバキバキと踏みつぶしてしまったのです
男の人がつまみ上げると、コンビニの袋がうっすらと赤黒く透けて見えました
私は悲鳴をあげました、なんで、なんで子供たちがこんな目に、ひどいよ、わたしたち何も悪い事してないのに
でも、その人は気にする様子もなく、ほかのゴミといっしょに子供たちを大きなゴミ袋に入れて
そのまま大きな車に入れて持ち去ってしまいました
私は一人でとぼとぼと公園から出ました、いつも後をついてくるあの子たちはいません
お家に帰っても、ごはんのときも、ねんねのときも、ずっとあの子たちがいないままです
どんなに耳を澄ませても、あの子たちのミィミィというかわいい声は聞こえません
でももしかしたら、あの子たちがまだそこにいるのではないかと諦めきれず
私は毎日、あの公園に通うのです