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しかし俺は人質として、子タブンネにカッターを突き付けている。
母タブンネは理解が早く、俺が子供を傷つけるのを、指を咥えて眺めるしかないことを悟った。
「大丈夫、殺しはしないから」と、通じたかは分からないが話しかけ、ゆっくりと凶刃を子タブンネの顔に近づける。
カッターを目の前でチラつかせ、ギュッと目を瞑って頭を抱えたり、涙目で震えたりする子タブンネの反応を楽しむ。
十分に焦らした後、そっとカッターをポケットにしまい、尻尾を握る力を弱め優しく微笑みかける。
俺の気が変わったのかと微かに安堵の表情を浮かべる母タブンネと子タブンネ。
そこを狙い澄ました俺は、再びカッターを取り出し、気を緩めていた子タブンネにザクリと切りつけた。
生まれて初めての痛みと恐怖で泣きだす子タブンネ。
母親も泣きながらやめるように懇願し、兄弟も心底怯えて母親にしがみついている。
しかし俺は容赦せずさらに体のあちこちに切りつける。
子タブンネの痛々しい悲鳴ですっかり興奮状態に陥った俺は、ズタズタになった子タブンネを放り捨て
まだ傷の浅い母タブンネと一匹の子タブンネに目を付けた。
いやらしい笑みを浮かべながら近づいてくる俺に恐れをなしたのか
母タブンネは子供達を庇いつつ必死に逃げようとする。しかし子供三匹を抱えながらではまともに走れず
すぐに捕まってしまった。俺はタブンネ一家をロープで縛りあげ家に連れ帰りじっくり楽しむことにした。
いい玩具が手に入ったのでしばらくは退屈しないだろう。さて、明日からはどうやって遊んでやろうか。
底意地の悪い顔でニヤついている俺と共に、絶望的な表情のタブンネ親子が我が家の門をくぐった。