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現在、我が国は国家的危機の状況下にあります。東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
被災された方々には衷心よりお見舞い申しあげます。本校におきましても、生徒会とPTAとが募金活動を行うなど、
できうる限りの支援をさせていただいております。被災者の方々が一日でも早く、かつての平穏な生活を
取り戻されることを願うばかりです。
さて、平成23年度の本校の教育活動の一端をご紹介申しあげます。本年度特筆すべきことは、
本校が文部科学省の研究指定、SSH（スーパーサイエンスハイスクール）の指定を受けたことです。
この事業は、「将来の国際的な科学技術系人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校」を
スーパーサイエンスハイスクールとして指定し、学習指導要領を超えた、高度で深い内容の教科指導を実施し、
これからの社会を担う有為な人材の育成を期するものです。県立高校では一宮、岡崎、時習館の三校に続いて、
本年度本校と刈谷高校が指定を受けました。
本校の研究では、「科学の方法論」の習得と「総合的な知性」の育成を研究の目的の二本柱としております。
「科学の方法論」の習得とは、科学に興味・関心をもち、自ら課題を発見し、主体的に判断し、問題を解決し
発信するという一連の過程を経験させることにより「論理的思考力」と「創造的発想力」を身に付けさせる
ことを意味しています。また、「総合的な知性」の育成とは、多面的な視野、主体的判断力、豊かな人間性、
社会における自らの役割・責任の自覚など、現代に生きる一人の社会人に求められる幅広い教養と高い見識を
身に付けさせることを意味しています。