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「なぜ首相参拝がいけない?」 靖国に若者たち
2006年08月16日01時52分
終戦記念日。小泉首相の参拝で揺れた靖国神社は15日、若い世代の姿が目立った。
戦争、戦死、天皇、国家、追悼、戦犯……。重い言葉を連想させる場所はこの日、
いつもとは違う表情を見せた。
午前7時45分。小泉首相が本殿で参拝をしていた時、拝殿前の参道に集まった参拝客の多くは、
片手を高く上げた若者たちだった。手にしているのはカメラ付き携帯電話かデジタルカメラだ。
「こっちにはこないの」「えー」。首相の参拝が終わると、
そのまま参拝せずにきびすを返す若者も少なくなかった。
Tシャツ、ジーンズ、キャップ、茶髪。見た目は、渋谷や新宿などにいる若者たちの姿と何も変わらない。
誰とも口をきかず、1人で足早に参拝する姿も目立つ。
「どうして首相が靖国神社に参拝してはいけないんですか」。27歳の会社員は、逆に問い返してきた。
「国のために命を捨てた人を、国の指導者が追悼するのは当然じゃないですか」
ダークスーツ、羽織袴(はおりはかま)、ジーンズ……。
午前11時過ぎ、大村益次郎の銅像がある一角に、
様々な服装をした若者たちが集まった。初対面らしく、自己紹介をして頭を下げている。
「国を思い、先祖を思う。正しい方法で粛々と靖国参拝する」「参加者の史観、思想信条は問いません」。
掲示板サイト「2ちゃんねる」で、前日の未明に集合場所や時間が書き込まれていた。ネット上ではなく、
現実社会で集まる「オフ会」。30人を超した。
初めて顔を合わせた若者たちが、一つの固まりになって移動する。
呼びかけ人は「本日は取材はお断りしています」。
以下ばっさり略。