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きな臭いにおいが漂ってきた|野球史
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一昨日の島田紳介の引退会見は、要するに「俺は悪いと思ってへんけど、ルール違反らしいから潔く引退する。かっこええやろ!」ということだと思った。週刊誌が書きたてる前に先手を打ったということでもある。
反社会勢力との付き合いが発覚したことは、彼の「落ち度」ではあったが、悪いことだとは思っていないこともうかがえた。「美学」とは、謝罪する人間が口にする言葉ではない。
裏社会と、芸能、スポーツ界が、極めて親和性が高いのは周知のことである。美空ひばりが「父」と慕ったのは山口組の田岡一雄だったし、1970年、人気絶頂だった漫才師中田ダイマル・ラケットが松竹から吉本に移籍したときも、暴力団がかかわっていたと言われている。
島田紳介を暴力団幹部に手引きしたのも、元ボクサーで組員の渡辺二郎だった。「人寄せ稼業」「水商売」そして「堅気ではない稼業」は、もともと裏社会が取り仕切ってきたのだ。
芸能界やスポーツ界には、朝鮮半島を出自とする人が多い。日本で進学、就職などあらゆる差別を受けてきた彼らは、数少ない実力で勝負できる世界として、芸能界、スポーツ界を選ぶのだ。
同じ理由から裏社会を構成する要員の多くもそうした半島出身者であり、兄が野球選手、弟が構成員、というようなケースも珍しくない。
また、有望選手をめぐる獲得競争でも、ややこしい人物が介在していたのは事実だ。やり手のスカウトは、表に出ない金でこうした人物を手なずけて、選手を手中にしてきたのだ。
NPBの一部の球団が、完全ウェーバーに反対するのは、いまだにこうした「裏の選手獲得」が行われているからだという。
さらに言えば、球団の親会社である一般企業は、臭いものにふたをさせる感覚で、裏社会を使ってきた。まっとうな一部上場企業が、総会屋対策でややこしい金を払っていたのは、ついこの間の話だ。
プロ野球はかつて「黒い霧事件」という八百長に関わる大事件があって、以後、裏社会とのかかわりは、厳しく戒められている。
しかし、それは、NPBとNPBの選手たちが完全にクリーンであることを意味しない。大きな金が動く野球選手の周辺には、黒い連中が立ちまわっている。
最近は、裏社会も「企業舎弟」など、社会への浸透の仕方が巧妙化している。夜の歓楽街で親しげに声をかける羽振りのよさそうな紳士が、裏なのか、表なのかはまずわからない。まさか身分証の提示を求めるわけにもいかないし。
こうした裏社会とのつながりが、競技自体に何らかの影響を与えた時の社会的インパクトは大きい。大相撲の信用失墜が記憶に新しい。
また韓国を賑わしているサッカーの八百長疑惑、そして台湾のプロ野球で常態化している八百長問題は、競技そのものの権威、信用を失墜させた。日本と同質の表裏が絡みあった社会構造をもつ隣国の事件として、他山の石以上の意味を持っている。
(省略)
金本知憲、島田紳介、一見関連のなさそうな二人の事件だが、両事件に介在する人物として渡辺二郎の名前も挙がっているようだ。
ペナントレースの過熱とは別のところで、きな臭いにおいが漂っている。
邪推かもしれないが、最近NPBで暴力団絡みのスキャンダルがほとんど出ないのは、NPBとマスコミとの間で何らかの黙約があるからではないか。しかし、 NPBが裏社会の干渉に対して、万全の態勢を取っているとは言い難い。
危機管理能力のなさは、これまで何度も露呈してきた。そもそもNPB自体が、経済的にも脆弱で、加盟する球団の影響力を受けやすい組織だ。大きなスキャンダルが露呈したときに、強力な指導力を発揮できなければ、信用は地に落ちる。大相撲の二の舞も考えられる。