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今季優勝しなければ次はない！？ソフトバンクの切実な事情とは
ソフトバンクになって初、ダイエー時代からだと７年ぶりの優勝のチャンスを迎えているホークス。今季優勝しなければ、次の機会はない？
来オフには投打のキーマン、２９歳コンビの川崎宗則内野手と和田毅投手のＦＡでのメジャー移籍問題があるからだ。
現場を全面支援する編成委員会副会長として、夏の甲子園大会まで視察している王貞治球団会長（７０）が、悲願の７年ぶりのＶ奪回へフル回転サポートしている。
が、いくら王球団会長でもままならないのが、ＦＡによるメジャー移籍だ。
１１日に国内ＦＡ権を獲得した和田に対し、王球団会長はこうラブコールを送った。「ＦＡは自分の意思で（球団を）選べるが、来年以降もウチで投げてもらいたい、と球団として話をする。
球団としてはいないと困る投手」。２年間の低迷から復活し、今季１４勝をあげ、ハーラーダービーのトップを走る和田だけに当然だろう。
が、和田は「海外ＦＡ権を取ったことで一区切りになる。（その時に）自分の中でいろんな思いがあると思うし、今は本当に何も考えていない」と話した。
来季の海外ＦＡ権を視野に入れているということだろう。それも当然だ。ダイエー入りした際に他球団スカウトがこう明言したほどだ。
「メジャー志望の和田には将来のポスティング（入札制度でのメジャー移籍）の密約があるはずだ。そうでなければ、経営危機もささやかれるダイエー入りはしないだろう」と。
ダイエーからソフトバンクへの身売りなどで、ポスティングは実現しなかったが、和田のメジャーへの思いは変わっていない。
一足先に国内ＦＡ権を取得している選手会長の川崎も海外ＦＡ一本に絞っている。自他共に認めるイチロー門下生だけに、早くも来オフのマリナーズ入りがウワサされている。
和田、川崎の２人がメジャー入りを望めば、王球団会長としては、引き留める切り札はないだろう。
まな弟子の城島健司捕手（現阪神）がマリナーズへＦＡ移籍した際も、快く送り出している。
「ＦＡは選手の権利。最高峰のメジャーへ挑戦したいという気持ちはあって当然だろうし、引き留めようがない」と王球団会長。
巨人・長嶋茂雄終身名誉監督も秘蔵っ子・松井秀喜のヤンキースへのＦＡ移籍を止められなかった。天下のＯＮもメジャーへのＦＡ移籍には手の打ちようがない。
それだけに、川崎と和田に今後もフル回転してもらい、今季悲願の７年ぶりの優勝を達成するしかない。来季は２人ともオフのメジャーへのＦＡ移籍で頭がいっぱいだろうから。
URLﾘﾝｸ(www.zakzak.co.jp)
＞最高峰のメジャーへ挑戦したい
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