11/07/29 00:25:39.58 iAAPEfbp
>>30
さんざん既出だが大河ドラマ『功名が辻』は明示してないだけで国盗り物語や関ヶ原といった司馬作品を
かなり取り入れることで成り立ってる。
だから、最終的にはホームドラマになるにしても戦国ものエピソードを根拠付けやすいのは間違いない。
時間的バランス、すごくいいもの。このドラマ。でもそれはネタに困ったら他の作品のエピソードを入れればいい。
膨大な作品群のエピソードで時間の調整が可能なんだ。
それは、『江』と同列に語ったら田渕さんがあまりにかわいそうだ。脚本家の力量の問題ではない
>>13が言っているように、今やってる前半の話は本当に国盗り物語のエピソードが多い。
無理矢理『功名が辻』に引き寄せている場面もかなりある。たとえば義昭の謀反が
秀吉のちくりで発覚するとことか。光秀と義昭の会話は国盗り物語そのものだったし
簡潔に言えば、『功名が辻』の時間の範囲で功名が辻を中心に、司馬の戦国ものを俯瞰しているような所がある。
だから、光秀のエピソードは若干弱いし、濃姫もあんな豪華な人を配置する必要があったのか不明だし
序盤、信長がマムシマムシ連呼する理由もいまいちわからないようになってる。これから先も矛盾はたくさんある。
大河『国盗り物語』は総集編しか見たこと無いが、後半のリメイクに見えるのは当然。だって
原作のバランス以外に違いがないからね。
原作が後半しかなくて、前半は司馬の他の「幕末もの」を継ぎ接ぎした『翔ぶが如く』がこの傾向は最も顕著だけど
『功名が辻』も他の司馬作品大河とその点では同じなんだよね。
もっと言えば、『夏草の賦』から『竜馬がゆく』あたりまでのいわゆる「土佐もの」としての性格が埋没してる点は大いに不満だが。
見てて退屈はしない。だが、関連する司馬作品を読むと、大河『功名が辻』は100倍くらい面白くなるし突っ込みどころも満載。