11/04/19 07:19:54.44 sfFzE8ts
酒見賢一(墨攻の人)のデビュー作が「後宮小説(アニメ版雲のように風のように)」
っていうんだけど、テーマが「すべての歴史(を動かした男たち)は、女の腹から生まれる」
なんだよね。
シエの「歴史を動かしてるのは実は女なのよ」と違って、なんでこっちは
面白いんだろうって考えたら後宮小説は敵将たちが合戦しまくってたり、
政敵たちがウヨウヨしてたりして動きがあって、ハラハラするんだよね。
でも、最初に主人公に突きつけられる現実が「君の人生は皇帝の子を産むためにある」で、
結局主人公がしたことは「歴史を動かす男を産んだ」だけなんだよね。
その前に敵軍相手に皇帝を守って鉄砲撃ったり大砲撃ったりしてるけど。
後宮小説は「主人公が歴史を動かす男を産むまでの話」というテーマで一貫していた。
なのにどことなく爽やか。たぶん作者が「銀河という涼やかな」女という
主人公像を守ってるから。
シエちゃんは涼やかでも爽やかでもないし、敵軍相手に鉄砲ぶっ放す気概もないし、
合戦はしないし、将軍という歴史を動かす男を産んだっていうプライドもなさそう
だし・・・
長文で何言いたいかっていうと、歴史を女が云々ってやりたいなら後宮小説でいいやんってことだ。