11/04/11 02:15:32.99 k7eie7Ag
>>918
山下源太郎大佐が考案者であるという何か新しい事実についての発掘でもあったのでしょうか?
地元新聞の記事概要を知りたいところです。
日露戦争後に海軍軍令部が編纂した「極秘明治三十七八年海戦史」では丁字戦法考案者は
戦争前の常備艦隊先任参謀だった山屋他人中佐(当時)だとされているようです。
また山梨勝之進大将が太平洋戦争後に海上自衛隊幹部学校において戦史学の特別講演を
行った際の談話でも同様な話をしているので、現在ではこれが定説のようです。
ただし、山屋中佐が考案したのは丁字戦法ではなく、縦列航進してくる敵艦隊に半円形を描いて
接敵して敵艦隊の頭を扼するという円戦法で、味方の砲火を最大に集中して敵の先頭艦を屠る
という主旨は同じです。
山下大佐は当時、軍令部作戦班長でしたから、艦隊作戦の概要は知っていたでしょうが、
艦隊運動レベルの作戦イニシアチブは艦隊司令部側にあり、山下は海軍全体のグランドストラテジー
に関与したという方が適切ではないでしょうか。