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国内保有「１兆円超」 ノルウェー公社債格下げの衝撃
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ノルウェー政府が18日に発表したノルウェー輸出金融公社の事業縮小計画が日本の市場に波紋を広げている。
同公社の中核事業である輸出金融の廃止が決まったことを受け、米格付け会社は相次いで格付けの大幅な引き下げに踏み切った。
信用力が揺らいでもデフォルト（債務不履行）にならなければ元利金は変わらないが、
償還前に保有する債券を売却しようとすれば大幅な額面割れは避けられない。
日本の投資家が保有する同公社の債券は、メガバンクや電力会社など国内の主要なプレーヤーの発行規模に迫る大きさだ。
東京電力の原発事故で混乱した日本の債券市場には再び荒波が押し寄せている。
同公社が日本で公募した円建て外債（サムライ債）は総額600億円。
だが、実際に日本の投資家が抱える同公社の債券の規模はこれよりもはるかに大きい。
国際金融市場で発行され、日本に持ち込まれた債券があるからだ。
これらの債券が国内では売り出しや私募の形式で大量に販売されているという。
ＳＭＢＣ日興証券の阿竹敬之チーフクレジットアナリストは「国内投資家による保有額は１兆円を超える」と試算。
「国内公募社債の残高が１兆円以上の国内企業が電力会社やメガバンクなど12社にとどまることを考えると、
ノルウェー輸出金融公社の存在感は大きい」と指摘する。