10/11/13 03:37:39 0
こんにちは
通りすがりのものです。
金融デリバティブの商品開発を信託銀行でやってました。
もちろん私募債も公募債もあらゆるデリバティブを組成した経験があります。
この、ノックイン投信ですが、皆さんのご指摘のとおり、これは運用でも
何でもありません。市場動向にかかわらず、確実に発行体が儲かるようにできて
おります。
すべての金融商品は株であれ、ストレート債券であれ、投信であれ期待収益率は
プラスですが、この商品ははじめから顧客の期待収益率がマイナスに設定された
大変稀有な商品です。つまりマイナスサムですな(笑い)。
プロのルーレットのディーラーと勝負してるようなものです。
欧米ではとっくに個人販売禁止で、法人相手のみですね。
日本ではこれだけ被害者が出て、今年になって2回も金融庁から指導があったにも
かかわらず、老人相手に今日もどこかで売られております。
なぜ販売中止にならないかと言いますと金融庁からたくさん銀行業協会と証券業協会に天下りがいらっしゃるからですね。
さすがにEB債のような目の余るようなものは少なくなりましたが・・・。
これを大銀行の看板を背負って老人や素人相手に売るのだから、まさか国が保護
する銀行が詐欺的商品を売るはずがないと皆さんナイーブに最初から信じてしまって
いるのですよ。そこに漬け込むわけです(余計にたちが悪い)。
売ってる売り子たちも、ちょっと利率のよい商品ぐらいにしか思ってないしね。
敏感な人は罪悪感からすぐやめるし・・・
えっわたし?
景気のいい頃、法人だけに仕組み債を売ってましたが、会社が個人相手に
売るようになり、荒稼ぎするようになり、やめました。個人に売っちゃいかんよ。
ちなみに経験から日本人はちょっと金融リテラシー教育が低過ぎる。最低でも年齢制限は設けたほうがいいね。65才以上は販売禁止とか・・。
でも一番おいしいそうで一番銀行を信じきって、無知で、お金持ってるので無理かな。
今年もいっぱいノックイン債が償還されるけど、退職金とか年金を根こそぎ獲られて
忍びない。亀井には期待したんだけどね。