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まず、「被曝は合計」ということです。たとえば、最初の20日は九州に避難していたので、
自分がいたところの放射線が1時間に0.02マイクロシーベルトとします。
次に福島県の自分の家に帰り、そこが4月初旬に2マイクロシーベルトとします。
そして来年の3月12日まで福島の自分の家に住むと仮定します(式の2番目の”4”は、空間、内部、
水、食糧の4つから被曝するから。また一ヶ月から一年までの放射線は約10分の1です).
九州での被曝 0.02×4×20日×24時間=38.4マイクロシーベルト
福島の20日 2×4×20×24=3840マイクロシーベルト
福島の後1年 0.2×4×325×24=6240マイクロシーベルト
合計 10.1ミリシーベルト
これと、次の許容値と比べると、
男性成人 限度は3ミリシーベルトだから、帰るのは少し早めだけれど、すこし遅らせばほぼ大丈夫。
幼児 限度は1ミリシーベルトだから10倍になるので厳しい。
つまり、この人の場合、最初に避難したので、「初期被曝」が少なく、福島に帰ってからの被曝だけが
問題にあり、ちょっとまだ福島に帰るのは危険という感じです.
それに対して今まで福島にいて、これから九州へ疎開するとすると、最初の放射線が今の4倍として、
福島での被曝 4×4×20×24=7680
九州へ避難 0.02×4×345×24=662
合計 8.3ミリシーベルト
この人は、最初の被曝量が大きいので、その後、九州に避難してもあまり有効ではありません。
つまり、最初の例では福島にほぼ1年生活ができるのに、この例では、ほぼ1年間、
九州に疎開しなければなりません。
放射線は漏れた直後が高いので、すぐ避難すると合計が少なくなります.
このことは、放射線の事故は「初期被曝を避ける事」が大切で、責任ある人や専門家は、危ないかどうか
判らないときには「危ないかも知れないからすぐ避難した方がよい」と呼びかけるのがいかに大切かを示
しています.つまり、今回、政府や専門家はなにを大きく間違ったかというと、「被曝は足し算である」、
「最初の被曝が大きい」という原理原則を理解していなかったことです.
ムダでも最初は逃げろ!が原則です。最初のタイミングに「安全」は禁句です.