10/11/17 23:42:21 Z9OMh3DB
「こにぽんしゅぎ! 雅」
一、
編む編むよ 恋ひの生糸を 紡ぎたり あむあむ柿を 口に頬張り
日が昇り すずめ鳴くなる つとめての いづれか遊ばん 鳥と魚とを
「請ひて言ふ 焼くことなかれ 小日本 乳の話を しようじゃないか」
「我もまた 話をせんと 思いたし 乞いて願わば 嗅がん妹髪(イモガミ)」
「鳥魚や 御無沙汰なりと 言い侍らん 乳なる話 莫斯科(モスクワ)に言へ
嗅ぎしがと 思えば花の 都なる 巴里(パリ)へ飛ばさん 我が愛刀」
いづれから ほのかに香る 時過ぐる 無常のつねも けしうはあらず
粗茶を飲み 渋柿食べて 鐘が鳴る 渡る烏(カラス)の やまびこ聞きつつ
二、
御祓い 助け終わりつ 我が袖は ふらねど散る散る たまむすぶ雨
ねびし身の ねねとも劣らぬ さまなれど わらべごころに 湯に入らまほし
「駆けつけり 湯浴みをすなる 音を聞き 大なり小なり これ褒美なり」
「こはあらず 悟り開けよ ヤイカガシ 唯一無二の 胸の道行け」
「鳥魚(トリウオ)や 御無沙汰なりと 言い侍らん 欧州旅行 逝くは宿世か
選ぶとき 刹那のときを 授くべし 閻魔惰天使 共に許さじ」
縁結び恋ひの素して手を合はし 今日も明日も 幸せの素
我がありか いふもさらなり 膝のうへ さるべき場所よ そなた失すまで